昭和20年の暮れ、NHKが外地からの引き揚げ者たちを励ますラジオ番組を企画し、その中で流す歌として作曲家の海沼実に曲を依頼しました。しかしそれが放送日のわずか一週間前であったため、海沼は慌てて古い童謡雑誌から適当な詞はないかと探し出し、斎藤信夫の「星月夜」という詞を見つけました。ただその詞は軍国主義的な内容であったため急遽斎藤に修正を依頼し、題名も「里の秋」に改められました。
詞の内容は栗の実を煮ながら、遠い外地に赴いた父親に思いを馳せ、無事帰ってくることを祈る母子の姿を切々と描いています。当時、童謡歌手の川田正子が歌って大変な反響を呼びました。その後、小学校の音楽教科書にも採用され、2007年には「日本の歌百選」にも選ばれています。曲も優しい感じのするメロディーで大変すばらしいものです。
楽譜は初級~中級レベルで弾けるようにピアノソロ用にアレンジしました。音数を抑えながらもできるだけ豊かな響きが得られるように工夫してあります。巻末には歌詞も付いています。MIDIはダカーポが再現されませんのでご了承下さい。
詞の内容は栗の実を煮ながら、遠い外地に赴いた父親に思いを馳せ、無事帰ってくることを祈る母子の姿を切々と描いています。当時、童謡歌手の川田正子が歌って大変な反響を呼びました。その後、小学校の音楽教科書にも採用され、2007年には「日本の歌百選」にも選ばれています。曲も優しい感じのするメロディーで大変すばらしいものです。
楽譜は初級~中級レベルで弾けるようにピアノソロ用にアレンジしました。音数を抑えながらもできるだけ豊かな響きが得られるように工夫してあります。巻末には歌詞も付いています。MIDIはダカーポが再現されませんのでご了承下さい。