フィンランドの作曲家シベリウスが1914年に作曲したピアノのための小品集『5つの小品』に含まれる第5曲です。すべてに樹木の名前が付けられており、フィンランド音楽の第一人者である舘野泉氏によって『樹の組曲』と名付けられています。
中でも第5曲の「樅の木」はロ短調の重く暗い響きの中に北欧的な抒情があふれる大変美しい曲で、フランス印象派の影響を受けた色彩感豊かな和声が特徴です。この曲だけを単独で演奏されることもしばしばあります。一年中緑の葉が枯れない樅の木はフィンランドでは「永遠の生命」の象徴とされ、心のよりどころとなっています。この曲はまるで厳しい冬の寒さに耐えながら大地に根を張って生きようとする樅の木の力強さを表しているようです。
音数が少なめで比較的平易な曲ですが、その分、間の取り方が難しくなっています。また中間部の細かい音符のアルペジオは一見難しそうに見えますが、すべて指替えなしで弾ける範囲なのでそれほど難しくはありません。この部分は小節線がないので、拍子は無視して自由なテンポで弾いて下さい。実際にはテンポの動きがかなりあるので、YouTubeなどを参考にして表現を研究して下さい。指が届かない、あるいは重なる部分は運指を工夫して両手で取るようにして下さい。
中でも第5曲の「樅の木」はロ短調の重く暗い響きの中に北欧的な抒情があふれる大変美しい曲で、フランス印象派の影響を受けた色彩感豊かな和声が特徴です。この曲だけを単独で演奏されることもしばしばあります。一年中緑の葉が枯れない樅の木はフィンランドでは「永遠の生命」の象徴とされ、心のよりどころとなっています。この曲はまるで厳しい冬の寒さに耐えながら大地に根を張って生きようとする樅の木の力強さを表しているようです。
音数が少なめで比較的平易な曲ですが、その分、間の取り方が難しくなっています。また中間部の細かい音符のアルペジオは一見難しそうに見えますが、すべて指替えなしで弾ける範囲なのでそれほど難しくはありません。この部分は小節線がないので、拍子は無視して自由なテンポで弾いて下さい。実際にはテンポの動きがかなりあるので、YouTubeなどを参考にして表現を研究して下さい。指が届かない、あるいは重なる部分は運指を工夫して両手で取るようにして下さい。