「今は山中 今は浜 今は鉄橋渡るぞと~」で始まる文部省唱歌です。1912年(明治45年)に刊行された『尋常小学唱歌 第三学年用』に初めて掲載されました。作曲は大和田愛羅によるものですが、作詞者はわかっていません。歌詞は次々と移り変わる車窓の景色の面白さを歌ったもので、汽車が新しい輸送手段であった当時の人々の素朴な驚きが表現されています。昭和17年にはすでに教科書から消え、現在も学校で教えられることはないにもかかわらず、なぜか耳に残っているメロディーです。一部の駅では近接・発車メロディーにこの曲が用いられています。また2007年(平成19年)には「日本の歌百選」にも選ばれました。