シューベルトが20歳のときに作曲した作品で、当時身を寄せていた友人フランツ・リッター・フォン・ショーバーの詩をもとに曲を付けたものです。ショーバーの家庭は裕福であったことから、世間のしがらみにとらわれず純粋に音楽への愛と感謝の気持ちを表現しています。今日では『音楽に寄せて』と訳されることも多くなっています。曲は極めてシンプルながら、和声の美しい進行はさすがシューベルトと感じさせます。