「いらかの波と雲の波~」で始まる唱歌です。1913年に文部省唱歌として発表されましたが、作曲者は「靴が鳴る」などの童謡で知られる弘田龍太郎であることがわかっています。空に泳ぐ鯉のぼりのように、男児が大きくたくましく育ってほしいとの願いが込められています。
同じタイトルで「屋根より高い~」で始まる童謡がありますが、こちらは近藤宮子の作詞によるものです。最近は口語体のこちらの方がよく歌われるようですが、格調高い文語体で書かれた文部省唱歌の方が音楽的にも優れていると思います。「橘かおる朝風に」など、きわめて文学的な表現が心地よく響きます。
同じタイトルで「屋根より高い~」で始まる童謡がありますが、こちらは近藤宮子の作詞によるものです。最近は口語体のこちらの方がよく歌われるようですが、格調高い文語体で書かれた文部省唱歌の方が音楽的にも優れていると思います。「橘かおる朝風に」など、きわめて文学的な表現が心地よく響きます。