1835年ドレスデンで作曲され、ショパンの死後1855年にフォンタナの監修により出版された遺作の一つです。この曲には様々な逸話があり、パリへの帰途で滞在していたドレスデンのヴォドジンスキ家の娘マリア・ヴォドジンスカと深い恋に落ち、結婚の約束までしていたと言われています。ショパンは別れ際にこの曲を書いてマリアに献呈し、彼女も大変気に入って弾いていたようです。しかしその後1837年3月にマリアから別れを告げる手紙が届き、二人の恋は結ばれることなく終わりました。このことから後に『告別』あるいは『別れのワルツ』という副題で呼ばれるようになりました。
曲は5部より成り、大きく分けて3つの旋律からできています。第1部の旋律は大変優美であり、どこか憂鬱さも秘めているような不思議な魅力を湛えています。第2部はややマズルカ風、第4部は明るく華やかな舞曲風であり、短いながらも変化に富んだ名曲です。
演奏はショパンのワルツの中では比較的平易な方であり、3ヶ所に現れる不規則な連符を除いては特別難しいところはありません。同じ旋律の繰り返しが多いですが、よく見ると和声や装飾音符の付き方が微妙に違う部分が数ヶ所ありますので、そこさえ気を付ければ暗譜もそれほど難しくないでしょう。
曲は5部より成り、大きく分けて3つの旋律からできています。第1部の旋律は大変優美であり、どこか憂鬱さも秘めているような不思議な魅力を湛えています。第2部はややマズルカ風、第4部は明るく華やかな舞曲風であり、短いながらも変化に富んだ名曲です。
演奏はショパンのワルツの中では比較的平易な方であり、3ヶ所に現れる不規則な連符を除いては特別難しいところはありません。同じ旋律の繰り返しが多いですが、よく見ると和声や装飾音符の付き方が微妙に違う部分が数ヶ所ありますので、そこさえ気を付ければ暗譜もそれほど難しくないでしょう。