1829年~1832年に作曲された12の練習曲(作品10)の第3曲で、ショパンのエチュードの中では最も有名なものの一つです。日本では『別れの曲』の愛称で親しまれていますが、西欧ではTristesse(悲しみ)という愛称で呼ばれるようです。日本でこのように呼ばれるようになった経緯は、1934年に公開されたドイツ映画『別れの曲』の挿入曲として使われていたことによります。
曲の構成は3部形式で、主部は非常に有名で甘美な旋律が内声の和音を伴ってゆったりと歌われます。中間部は一転して無機質で跳躍的な旋律が激しい起伏を見せ、ショパンの激情が感じられます。再現部は最初の主題を回想して穏やかに閉じます。
ショパンのエチュードは練習曲というよりは非常に芸術性の高いもので、主部の旋律も豊かな音楽性が感じられます。難易度が高いことでも知られますが、この曲の主部に限ってはそれほど難易度は高くなく、中級レベルで十分弾けるものです。複数の声部が同時に動くことから難しそうに見えますが、左手が単音なのでそんなに難しくはありません。ただ中間部は6度和音の連続的な跳躍が多く、譜面の読みも難しいことから非常に手強いです。さすがは練習曲と言うだけのことはあるでしょう。
楽譜は原曲そのままです。中間部の難易度が高いので全曲通して弾くのは上級者向きですが、主部と再現部の有名な部分だけなら中級レベルで十分弾けます。まずはそこから挑戦してみましょう。
曲の構成は3部形式で、主部は非常に有名で甘美な旋律が内声の和音を伴ってゆったりと歌われます。中間部は一転して無機質で跳躍的な旋律が激しい起伏を見せ、ショパンの激情が感じられます。再現部は最初の主題を回想して穏やかに閉じます。
ショパンのエチュードは練習曲というよりは非常に芸術性の高いもので、主部の旋律も豊かな音楽性が感じられます。難易度が高いことでも知られますが、この曲の主部に限ってはそれほど難易度は高くなく、中級レベルで十分弾けるものです。複数の声部が同時に動くことから難しそうに見えますが、左手が単音なのでそんなに難しくはありません。ただ中間部は6度和音の連続的な跳躍が多く、譜面の読みも難しいことから非常に手強いです。さすがは練習曲と言うだけのことはあるでしょう。
楽譜は原曲そのままです。中間部の難易度が高いので全曲通して弾くのは上級者向きですが、主部と再現部の有名な部分だけなら中級レベルで十分弾けます。まずはそこから挑戦してみましょう。