一般にはナポリ民謡(カンツォーネ)と言われていますが、1902年9月15日に時の首相ジュゼッペ・ザナルデッリがソレントを訪れた際、賓客をもてなすためにソレント市長がクルティス兄弟に作詞作曲を依頼したものです。歌詞の内容はソレントの美しい海と一人の男性の恋心を描いたものになっています。日本では六条夜葉による訳詞などが知られています。曲は短調で始まり短調で終わりますが、時々日が差すように長調に転ずるところが印象的です。後の1961年にエルヴィス・プレスリーが「サレンダー」というタイトルの英語で歌い、アメリカでも大ヒットとなりました。
楽譜には巻末にナポリ語の原詩を付けてあります。
楽譜には巻末にナポリ語の原詩を付けてあります。