19世紀イギリスの作曲家ウィリアム・ライトンにより作られた歌曲です。英語の原詩はJ.E.カーペンターによって書かれたもので、別れた恋人への追憶を歌うものです。日本では暗路と書いて「やみじ」と読ませ、「おぐらき夜半を ひとり行けば~」で始まる近藤朔風の訳詞で知られていますが、原詩とはまったく関係がなく、新たに作られたものでしょう。他に志村建世による作詞も知られています。昔の教科書には載っていたそうですが、自分もまったく聴き覚えはありません。おそらくかなり高齢の方だけが知っているのでしょう。しかし途中で短調に転調するところなど、なかなかドラマチックで美しい曲だと思います。
楽譜には英語の原詩と近藤朔風による日本語詞を付けました。
楽譜には英語の原詩と近藤朔風による日本語詞を付けました。