1894年、ラフマニノフ21歳の時に書かれた『7つのサロン小品集』に収められている第1曲です。『5つの幻想的小品集』より2年後の作品に当たりますが、書法もより手堅く洗練され、成長の跡が感じられます。この《ノクターン》もラフマニノフらしい感傷的で息の長い旋律が色濃く出た作品です。
ラフマニノフの作品としては比較的弾きやすい方ですが、問題は中間部の左手に頻出する10度の和音です。普通の人にはまず指が届かないので、ここはアルペジオで弾くか音を省く必要があるでしょう。個人的には、左手の一番上の音は重複する内声なので省いても聴感上影響は少ないと思います。
ラフマニノフの作品としては比較的弾きやすい方ですが、問題は中間部の左手に頻出する10度の和音です。普通の人にはまず指が届かないので、ここはアルペジオで弾くか音を省く必要があるでしょう。個人的には、左手の一番上の音は重複する内声なので省いても聴感上影響は少ないと思います。