スペインの近代作曲家エンリケ・グラナドスが1890年代に作曲したピアノ曲集『12のスペイン舞曲』の中の第2曲です。『オリエンタル』の副題は楽譜の出版社が付けたもので作曲者自身によるものではありませんが、東洋的な曲調をよく表していると思います。オリエンタルの名称は8世紀から15世紀にかけてスペインを支配していたイスラムの影響にちなんだものとされています。知名度はそれほど高くありませんが、一度聴いたら忘れられないような美しい曲です。
曲は典型的な三部形式になっており、主部では穏やかなアルペジオに乗って神秘的で哀愁を帯びた旋律が歌われます。中間部は一転して重々しい響きになり、東洋的な雰囲気を感じさせる旋法が多用されています。再現部は主部をほぼそのまま繰り返します。
難易度的にはそれほど高くなく、中級程度だと思います。ただ装飾音の扱いがやや難しいです。左手には普通の人は指が届かない10度の和音が出てきますので、ペダルを使ってアルペジオで弾いて下さい。中間部の左手は内声部に出てくる3つの音を浮かび上がらせるように弾いて下さい。
曲は典型的な三部形式になっており、主部では穏やかなアルペジオに乗って神秘的で哀愁を帯びた旋律が歌われます。中間部は一転して重々しい響きになり、東洋的な雰囲気を感じさせる旋法が多用されています。再現部は主部をほぼそのまま繰り返します。
難易度的にはそれほど高くなく、中級程度だと思います。ただ装飾音の扱いがやや難しいです。左手には普通の人は指が届かない10度の和音が出てきますので、ペダルを使ってアルペジオで弾いて下さい。中間部の左手は内声部に出てくる3つの音を浮かび上がらせるように弾いて下さい。