「おれは河原の枯れすすき~」で始まる大正時代の歌謡曲です。意外と知られていませんが、数々の童謡を生み出した野口雨情・中山晋平コンビによる作品です。大正11年(1922)1月30日に野口が民謡「枯れすすき」として作詞し、同年に中山が作曲しました。大正12年(1923)には女優・中山歌子によって初めて録音され、当時庶民の間に普及し始めた蓄音機の登場によって大流行しました。同年には関東大震災が発生しています。昭和32年(1957)には東京映画配給の映画『雨情物語』の主題歌として森繁久彌が歌唱し、戦後まで様々な歌手によって歌い継がれる流行歌となりました。哀愁あふれるメロディーと「枯れすすき」に人生の悲哀を重ねて共感を呼んだのでしょう。タイトルは知らなくてもある年齢以上の人はこのメロディーを知っていると思います。
楽譜はピアノ伴奏付きで、巻末に歌詞も付いています。MIDIはダルセーニョが再現されませんのでご了承下さい。
楽譜はピアノ伴奏付きで、巻末に歌詞も付いています。MIDIはダルセーニョが再現されませんのでご了承下さい。