1892年、ラフマニノフ19歳のときに完成されたピアノ独奏曲集「幻想的小品集」の第1曲です。「悲歌」という題名の通り、非常にメランコリックで瞑想的な旋律が雄大なアルペジオに乗って切々と歌われます。悲しげでありながらどこか癒やされるような不思議な魅力を湛えています。同じ曲集の中では「前奏曲 嬰ハ短調」と並んで有名な曲です。
曲の構成は典型的な三部形式で、主部は比較的弾きやすそうに見えますが、左手のアルペジオは非常に跳躍が大きく、なかなか手強いです。フラットが6つも付く変ホ短調なので譜読みが苦手な人は苦労するかもしれません。特にド♭はシになりますので注意して下さい。最も難しいのは中間部の63小節目から始まる3連符の連続で、ここさえ乗り越えられれば全曲通して弾くのも見えてくるでしょう。あと再現部104小節目の3連符は非常に複雑に見えますが、ここは4分の6拍子と解釈するとわかりやすくなります。
曲の構成は典型的な三部形式で、主部は比較的弾きやすそうに見えますが、左手のアルペジオは非常に跳躍が大きく、なかなか手強いです。フラットが6つも付く変ホ短調なので譜読みが苦手な人は苦労するかもしれません。特にド♭はシになりますので注意して下さい。最も難しいのは中間部の63小節目から始まる3連符の連続で、ここさえ乗り越えられれば全曲通して弾くのも見えてくるでしょう。あと再現部104小節目の3連符は非常に複雑に見えますが、ここは4分の6拍子と解釈するとわかりやすくなります。