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ピアノソナタ第14番『月光』 第1楽章 【ピアノソロ譜】

作曲:ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン

1801年、ベートーヴェンが30歳のときに作曲されたピアノ作品です。ベートーヴェンは曲に表題を付けることを好まなかったため、もともとは『幻想曲風ソナタ』という題名だけが付けられていました。幻想曲とは形式にとらわれない自由な書法による楽曲という意味で、伝統的な古典派ソナタから脱却してロマン派への接近が見られます。ベートーヴェンの死後5年経って、ドイツの音楽評論家で詩人であるルートヴィヒ・レルシュタープがこの第1楽章の印象を「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と表現したことから『月光ソナタ』の愛称が世界中に広まりました。

最も有名な第1楽章は嬰ハ短調で、終始繰り返される三連符のアルペジオに乗ってゆったりとした旋律が流れ、まるで湖のさざ波に揺らぐ月光のように聞こえます。多くの人はタイトルから月光を連想するようですが、ベートーヴェン自身は月のことは全くイメージしていなかったようです。

楽譜は原曲のままですが、第1楽章はそれほど難易度が高くないため、中級レベルで十分挑戦できます。右手でアルペジオと旋律を同時に弾きますので、高音部の旋律をきれいに浮かび上がらせるように弾くことが演奏のポイントです。その際、三連符と付点8分音符のリズムの違いに注意して下さい。中間部の上下行するフレーズは臨時記号がたくさん出てきますが、減七の和音(ディミニッシュコード)であることに気付けば暗譜は容易になります。楽譜ではペダル記号を省略していますが、基本的には和音の変わり目でペダルを踏み替えるようにして下さい。

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