「いつもいつも とおる夜汽車~」で始まる訳詞で知られている唱歌ですが、もとはドイツ民謡です。作者はよくわかっていませんが、一説によるとドイツの作曲家ヨハン・フリードリヒ・ライヒャルト(Johann Friedrich Reichardt, 1752 - 1814)の作曲と言われています。現在歌われている日本語詞は勝承夫によるもので、昭和22年(1947年)発行の文部省編纂『四年生の音楽』で発表されました。自分も小学生のころ習った記憶があります。今では少なくなってしまいましたが、夜汽車というのはなぜか郷愁を誘うものがありますね。原題は英語に訳すと"If I were a bird"となり、「もし僕が小鳥だったなら」というような意味です。原詩の内容は「もし僕が小鳥だったなら、君のもとへ飛んで行きたい」という感じの恋の歌です。したがって日本語詞とはまったく関係がなく、訳詞というよりは完全な創作です。
楽譜は二部合唱形式になっています。オリジナルのピアノ伴奏付きです。巻末にはドイツ語の原詩を付けてあります。
楽譜は二部合唱形式になっています。オリジナルのピアノ伴奏付きです。巻末にはドイツ語の原詩を付けてあります。