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ノクターン第20番嬰ハ短調(遺作) 【ピアノソロ譜】

原題:Lento con gran espressione

作曲:フレデリック・ショパン

ショパンが1830年に作曲し、姉のルドヴィカに贈られた作品です。ショパンの死後、1875年に出版された遺作の一つです。現在はノクターンの名称で呼ばれていますが、ショパン自身はノクターンと命名しなかったと推定されており、速度標語の"Lento con gran espressione"がそのままタイトルとして用いられることも一般的です。

曲は大きく分けて3部形式になっており、深い憂愁をたたえた大きな旋律が印象的です。中間部は舞曲風の旋律が登場します。ショパンのノクターンの中では最も平易な部類に入るため、非常によく演奏される曲です。映画「戦場のピアニスト」で使われたことから有名になりました。また日本では平原綾香が「ノクターン」で歌詞を付けて歌ったことから一気にポピュラーになりましたね。

全体の難易度自体は低い方に入るのですが、最大の難関はコーダに現れる細かい連符の弾き方でしょう。ここはもともと割り切れないので厳密に当てはめる必要はなく、大ざっぱに左手の8分音符の中にいくつ入れるかをあらかじめ決めて弾けばOKです。音型自体は単純なスケールの上下行なので難しくありません。指番号を参考にしてスムーズに弾けるように練習して下さい。

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